JF1QHZ/しながわAA46さん製作のコンパクトHFアンテナGAWANT。1.5mロッドアンテナにバリコンとコイルが付いただけのエンドフェットアンテナですが、14〜29MHz 5WにQRVできるスグレモノです。
Esの遠距離通信で使ったことはありますが、ハイバンドの国内交信ではなかなか応答がありません。
ところで、JL1KLKさんのブログ(またやってしまったGAWANT 5WでCQ WW Ph 2019:http://jl1klk.blog51.fc2.com/blog-entry-285.html)や7L1DSTさんのブログ(GAWANTで2019CQ WW DXコンテスト参加:https://ameblo.jp/fuuta-jp/entry-12539871394.html)では、GAWANT QRPでコンテストに参加してDXとQSOする様子が楽しそうに綴られています。
そこで私も挑戦してみたくなり、今年のCQ WW DXコンテストCWはGAWANT QRPで出てみることにしました。
日曜の早朝に家を出て、バスで桜木町駅まで30分、さらに歩いて20分で、7時に運用場所の臨港パークへ着きました。みなとみらい地区の中でも広々しているわりに人気が少ないので、無線運用しやすいエリアです。

臨港パーク。奥に見えるのは、リニューアルした横浜ハンマーヘッド。
小雨が降る中、ベンチにすわってKX3にGAWANTとリチウムイオンバッテリを接続。まずは14MHzにQRV。KX3の内蔵ATUも併用してSWRを下げます。KX3の足ネジ部分にカウンターポイズを取り付けると、若干感度も上がりました。KX3のPWRは、もちろん5Wに設定。

アラスカ局を皮切りに、立て続けにアメリカ10局(zone 1, 3, 4)とQSO。コンテスト局のVY FBな設備に助けられているとはいえ、ロッドアンテナ5Wの電波が太平洋を超えてダイレクトに飛んでいることを実感して、興奮が止まりません。QRPの可能性や面白さをひとしきり味わうことができました。

10時過ぎに21MHzにQSYすると、アルゼンチン局が良好に聞こえています。なんとかQSOしたいと、KX3を手持ちで波打ち際まで近づくと、Sがガツンと上がります。しかしなかなか拾ってもらえず苦戦していると、いきなりの高波がKX3に掛かってしまいました(泣)。慌てて本体とアンテナを拭きましたが、直後からSWRが3以上に。無理に送信すると、RX(受信オーバーロード)表示が出て、強制的に感度が下がってしまいます。

その後は、だましだまし運用。14MHzでハワイ2局、21MHzで香港、ニュージーランド、グアムと交信。リグに負担を与えないよう、14時には撤収しました。
合計17QSO(うち1局はB4)。7時間の運用のうち、4時間はSWRが上がった状態でした。リグのトラブルがなければもっと局数を稼げたと思いますが、また次回リベンジしたいです。
それにしても、先日の北山崎ペディでのPERSEUSやFDM-S2など、度重なるリグの不調に頭を悩ませています。移動用のHF機はKX3のみですので、しばらくは移動でCWが楽しめそうもありません(泣)
追伸:KX3のバッテリに使用した5V・12Vリチウムイオンバッテリ(https://bclguide.exblog.jp/30496865/)ですが、LED表示が残量4から2になったあたりでKX3がシャットダウン。ほぼ7時間使い続けることができました。